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バックパックのランキング（全タイプ, 総合スコア）
| 第5位 | Karrimor Cougar 50-75 |
| カリマー クーガー50-75 |
 |
| 85.2 |
| 32,940円 |
| 背負い心地 | ||
| 詰めやすさ | ||
| 耐久性 | ||
| ユーザビリティ | ||
| 重量 |
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メーカー
Karrimorは1946年イギリスで設立したアウトドアメーカーです。社名の『Karrimor』の由来は、英語の『carry more』=「もっと持って行ける」という意味から来ているようです。設立した頃は自転車のためのサドルバッグを生産していました。その後インターナルフレームバックパックのパイオニアとして有名になり、今ではアウトドアウエア・ギアのグローバルブランドとなっています。またKarrimorブランドは現在Sports Direct社が管理のもとにあります。
良い点
・ギアやウエアを留められるトップリッドのストラップ
・大容量のサイドポケット
・外付けに便利な長めのストラップ類
・大容量のフロントポケット
・デイジーチェーン
・大容量かつ中身が落ちにくいトップリッドポケット
・容量の大きいヒップベルトポケット
・ヘルメット装着時にトップリッドを後方へ移動することができるヘルメットクリアランスデザイン
・トルソー調整が非常に簡単
悪い点
・耐久性が高いがゆえに重量が重い
・マットを外付けするとギアループが使えなくなってしまう
耐久性（Durability）
メインファブリクスは300Dリップストップポリエステル、強度が必要なボトムには500Dの高強度ナイロンとなっています。また生地以外にもバックル、ジッパー、ストラップなどもいかにも丈夫そうなものが使われていて、さすが最大容量75ℓなだけあり耐久性に関しては全く問題ないレベルだと言っても良いでしょう。
背負い心地（Comfort）
背負い心地のコントロールテストは重量18Kg〜26Kgで行いました。特にこれといった特徴的な機能はなく、見た目からそれほど期待していなかった背負い心地なのですが、背負ってみると比較的軽量な18kgはもちろんのこと26Kgを背負った時でも以外に快適なのに驚き。
というのもこのパック、背面のクッション性が高く、もともとフィット感が良いうえにショルダーハーネスやヒップベルトのストラップ類の微調整が容易なので、パックの快適なポジションを見つけやすいのです。特にトルソー調整はストラップ式で簡単に、しかも直感的に調整することができます。テストしたバックパックの中で最もトルソー調整しやすいモデルでした。
またウエストが細めな体型にもフィット性が高いのも良かった点です。
実際のフィールドでの使用感も良く、３日間の冬山登山(北海道 十勝岳)ではほぼフル装備(アイゼン、スノーシュー、ヘルメット、ザイル、ピッケル、ハーネス、冬用テント&寝袋など)の状態、重量にして約30Kgの状態にもかかわらず背負い心地は快適だったのが印象的でした。
詰め易さ（Packability）
Karrimor Cougarの一番の驚きはその収納力の高さ。よくパックのモデル名に「55＋10」や「65＋10」などと記載されているのを見かけることがあると思います。これは最初の数字がメインコンパートメントの容量を表し、＋○○の部分は”エクステンダブルトップ”を使用することによる追加の容量を表しています。
通常エクステンダブルトップによる追加の容量は10ℓであることが多いのですが、このモデルなんと25ℓ。パッっと見は普通の中型パックなので「本当に75ℓも容量あるの？」と思ってしまいますが、その収納力のヒミツはサイドポケットにあります。
このサイドポケットはマチ付きで、収納時にこの部分が広がることで見た目からは想像がつかないほど大容量に。アイゼン(クランポン)やハーネスなどメインコンパートメントになかなか収納しづらい形のものでも躊躇なく放り込めるほど使い勝手の良いポケットです。
これほど大容量だとこれまでメインコンパートメントにしか収納できなかったもの、例えばテントのキャノピーやフライシートなどを収納しておくことで、雨天時にパック内を濡らさずにテント設営が可能になるなど、いろいろメリットになる使い方もできるようになるでしょう。
ほかにもデイジーチェーンやギアループ、長めのコンプレッションストラップや、大きなヒップベルトポケットなど収納性を意識された機能が盛りだくさん。
このパックのコンセプトは流行のデザインや過度な軽量化でもなく、収納力を第一優先するために全ての機能がデザインされています。まさに社名の語源にもあるように”Carry More(Karrimor) =もっと運べる ”なバックパックなのです。
ミドルサイズにもかかわらず大型パックにも負けない収納性のあるパックですので、夏であれば3泊以上、冬は雪山ギアをフル装備にしたマウンテニアリングにも対応できるほどです。逆に1〜2泊程度であればより軽量・コンパクトなパックの方が良いでしょう。）
そして新モデルには伸縮性のある大容量フロントスタッフポケットが追加され、さらなる収納性と使い勝手が向上しているとのことで、これからバックパックの購入を検討しているのであれば一度チェックしてみるのも良いかもしれません。）
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ユーザビリティ（Ergonomics）
クーガー50-75はただただ大容量なだけのパックではなく、いくつかとてもユーザビリティの高い機能があります。
まずはヘルメット装着時にトップリッドをパック後方へ移動可能なヘルメットクリアランスデザイン。登坂時は見上げる動作が多くなるので、特にヘルメットを被っているとトップリッドにヘルメットが当たり結構ストレスなのと、何より視界が制限されることにより安全にも影響することがあります。他のパックでもトップリッドのパック前面側のストラップを多めに引くことで、ある程度はトップリッドを後方に下げることはできるのですが、ここまで頭部とのクリアランスを確保できるのはこのパックだけでしょう。
ギアループはループの部分の大きさを調整することができるので、ピッケル、スノーショベル、トレッキンポールなど大きさの違うギアの取り付けにもしっかりと対応できるのが良い点。
ハイドレーションはパックの左右どちらからでもホースを取り回せる仕様になっています。細かな点ですが何かと便利なものです。
またストラップには余った部分が遊ばないように留めておくためのクリップが付いています。これがあると荷物が少ない時でもパッキング後の見た目をスッキリさせることができます。
重量（Weight）
これまでテストした大型パックの平均重量は約2,200gほど。このパックは2,600gなのでやや重めになります。それでも丈夫な生地が使われている上、ショルダーハーネスやヒップベルトベルトなどはしっかりと高荷重を受け止めてくれるので、重量を感じさせない軽快な背負い心地を体感できます。
まとめ
大容量サイドポケットをはじめとする高い収納性を持ちながらも、少ない荷物にもしっかり対応できるKarrimor Cougar50-75は、夏の2泊程度のテント泊からウエア・ギア類の多くなる冬でも4泊程度はこなせてしまうほどの収納性の高さが何よりの魅力。特にマチ付きのサイドポケットは大容量なうえに便利で使い勝手が良く、収納の幅を一気に広げてくれます。
またやや重めのパック重量(2,600g)も優れた背面システムとハーネス類により、高荷重時でもその重さを感じさせない軽快な背負い心地なのも優れた点です。高い耐久性と収納力の高さ、そして快適な背負い心地と、まさに”Carry More =もっと運べる ”を形で表現したこのパックは、特に長期縦走やギア・ウエアの多くなる冬山登山にオススメしたいパックになります。
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以下を近日中に公開予定です。
・寝袋の基本
・寝袋のヒートロス(熱損失)
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寝袋入門を公開しました。
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・寝袋のEN Rating
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寝袋レビュー公開（7点）
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寝袋レビューを公開しました。 Marmot Always Summer、Montbell Super Spiral Burrow #3、Montbell Spiral Hollow #3、the North Face Aleutian 2、the North Face Dolomite 4、Mountain Equipment Helium Solo、Dunlop GFM36-400
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